はじめに:記録に追われる毎日に、AIという選択肢
「今日も定時を過ぎて記録が終わらない…」
そんな日常に疲れていませんか?
看護師の仕事はただでさえ忙しいのに、記録業務の比重は年々増加しています。
電子カルテの導入で一部は便利になったものの、文章作成にかかる時間は相変わらず負担になっています。
そこで注目したいのが、「ChatGPT」というAIツールです。
本記事では、看護師でありエンジニアでもある私が、ChatGPTを使って看護記録を効率化する実践的な方法をご紹介します。
ChatGPTとは?ざっくり解説(初心者向け)
ChatGPTは、OpenAIが開発した「文章生成AI」。
質問に答えたり、文章を整えたり、提案を出したりと、対話形式で使えるのが特徴です。
• 自然な日本語が書ける
• 曖昧な依頼にも対応してくれる
• パソコンでもスマホでも使える
→ 特に文章を書く作業との相性が抜群なんです。
電子カルテのシステムは近い将来AIが導入される
既に多くの電子カルテのシステムで、生成AIのシステムが挿入されています。
カルテの記録も簡単なプロンプトを入力するだけで、自動生成してくれるでしょう。
「AIに書いてもらった記録なんていいの?」と思う方もいるかもしれません。
その通りです。
全てをAI(Chat GPT)任せにするというのは、正しい記録とは言い切れません。
最後は人間の目でチェックをして記録を書くのがマストになります。
看護記録のどこに使える?
ChatGPTが活躍する記録の場面
シーン | 活用方法 |
ラウンド後の様子記録 | 観察メモから文章化する |
SOAP記録のS(主観)やO(客観)記載 | 短いメモから丁寧な文章に変換 |
日勤〜夜勤の申し送り用メモ作成 | 時系列整理&要点まとめ |
定型文の言い換え・簡略化 | 表現を統一、無駄をカット |
ChatGPTでできる看護記録のアシスト例
定型的な記録文の雛形を作る
例えば、以下のようなプロンプト(指示)をChatGPTに入れてみましょう:
「患者は〇歳男性。主訴は〇〇。バイタルは安定。朝のラウンド時の様子を記録として文章化して。」
→ ChatGPTが自然な記録文を提案してくれます。
記録の“言い換え”をしてもらう
長くなった文章を簡潔にしたいときも使えます:
「以下の看護記録をもっと簡潔にしてください:〇〇〇〇」
または逆に
「以下の簡単なメモから、丁寧な記録文を作成してください:〇〇〇〇」
曖昧な表現を整えてもらう
「ややぼんやりした記録」や「伝わりにくい内容」を、プロフェッショナルな文章に整えることもできます。
おすすめの使い方Tips
• 個人情報は絶対に入力しない(匿名の内容に変えて利用)
• 自分の観察メモをベースに使うことで精度が高まる
• 記録の“たたき台”として活用し、最後は自分の言葉で確認・修正する
注意点
• ChatGPTはあくまで補助ツール。
すべてを鵜呑みにせず、自分の観察と判断を第一に
• 医療情報を扱う場面では、情報漏洩や倫理面に十分注意する
まとめ
ChatGPTをうまく活用することで、看護記録のストレスがぐっと軽減されます。
とはいえ、最終的には「あなたの観察力」と「判断力」がカギ。
AIは、あなたの“記録パートナー”として活躍させましょう。
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